またブログを放置してしまいました。
当事務所ホームページでもご案内しておりましたが、11月2日に「第11回弁護士会支部サミットin松本」が、松本市中央公民館(Mウイング)にて開催されました。
この大会は、これまで首都圏で10回実施されてきたもので、市民のみなさんに各地が抱える地域司法の問題点についてご理解いただく機会となっていたものです。
今回は首都圏を飛び出て、松本市での開催となりました。
当日は、山岸憲司日本弁護士連合会会長、栃木敏明関東弁護士会連合会会長、菅谷昭松本市長をはじめとするご来賓の方々にもご臨席を賜り、また、200名を超える全国の弁護士や市民のみなさんのご参加を頂き、大変盛況の中幕を閉じました。
今大会では、労働審判という労働紛争を簡易迅速に解決出来る手続が長野地方裁判所松本支部をはじめとした支部で実施されることを求めるとともに、裁判官不足についてパネルディスカッションにおいて議論されました。
若手弁護士の熱演による寸劇で、労働審判が長野市でしか実施されない問題点が指摘されたり、パネルディスカッションにおいては、地域の司法基盤を充実させるための手法としての「地域司法充実基本法案」構想などについて、務台俊介衆議院議員、井戸謙一弁護士、間部俊明弁護士が熱く議論を交わしたりと、大変充実した大会となりました。
長野県だけでなく、全国で裁判官が常駐していない裁判所があるにもかかわらず、最高裁判所は司法予算の要求さえ増やすことなく、現状を座視しているのです。
最高裁判所のいう「国民が利用しやすい司法」とは果たしてどういったものなのでしょうか。
私も本大会の準備をお手伝いさせていただいたのですが、これまでの大会と同様、本大会が市民のみなさんに地域の司法の現状をご理解いただく機会となれば幸いです。